魅力的なマンションの情報を収集するブログ

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東京都中央区で急激な人口増。一体なぜ?

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 東京都の中央区で今、急激な人口増が起こっています。中央区の人口推移をみると、昭和28年の172,183人のピークを境にして、どんどん減少し、平成9年には、71,806人まで落ち込みました。それが近年、状況が変化し、人口が急に増加傾向になり、2017年には15万人を超えました。

 昨今の中央区における人口増の原因は、東京一極集中によるマンション建設が進んだことと、2020年の東京オリンピック需要が考えられます。現在、地方から東京へと流入が続いている、東京一極集中が進行中で、それを見込んでの住人の受け皿として、中央区にはマンションがどんどん建設されています。特にタワーマンションの建設スピードはすさまじく、2015年と2016年だけで、供給戸数が3000戸超えたと、言われています。

 そして、2020年の東京オリンピックも大きな影響を与えています。東京オリンピックの選手村が中央区晴海に建設中ですが、東京オリンピック終了後は、マンションに転用される予定です。総戸数は、約5600戸と規模が大きく、一つの街が新たに誕生するといっても過言ではありません。

 ただ、短期間に中央区に人口が流入が進んだせいで、インフラが追い付いていないことが徐々に問題になってきました。現に中央区保育所は数が足りず、2017年には、待機児童が300人を超えているというデータがあります。中央区人口ピラミッドを見ると、25歳~49歳までの年代が大きな割合を占めています。これは子育てをしている、若い世代が数多くいることを示しています。人口ピラミッドだけ見ても、保育園不足になるのは容易に予想できそうです。

 また、駅や電車の混雑も問題になりつつあります。例えば、勝どき駅なんかは、駅周辺のタワーマンション乱立により、乗降客数がここ10年で4割も増えたそうです。

 中央区もさすがにこの現状にはマズイと思ったのか、人口を20万人以内に抑える対策を始めています。地方では人口不足でいかに人を増やすのに苦心している中、中央区は逆に人を減らすために苦心しているという、この全く正反対な状況を見て、なんとも言えない微妙な気持ちになりました。